私たちは、持続可能な社会の実現を目指すために、水平リサイクルに重きを置いたリサイクル事業を行っております。飲料缶は飲料缶、ペットボトルはペットボトルへと再生している企業をメインとして、取り引きを展開しています。
使用済みの飲料容器が、次の飲料容器の原料となるため、持続可能な循環ができます。新たな原料は不要となります。さらにリサイクルで発生する二酸化炭素排出量も、ほかのリサイクル方法と比べて少ない排出量で収まります。
新しく鉱石(ボーキサイト)からアルミ缶を作るのに比べると、エネルギー使用量はたったの3%です。リサイクルする際に多量のエネルギーを消費する素材もある中、アルミ缶はリサイクルすればするほど省エネになるリサイクルの優等生といえる素材です。リサイクル率が94%、「CAN to CAN」率が71%となっており、高いリサイクル率を維持しております。
世界規模で脱プラスチックへの関心が日に日に高まっています。海洋プラスチックごみが、生態系に与える影響は計り知れません。こうした中、飲料業界では使用済みペットボトルを原料として、再び飲料用ペットボトルとして再生する「ボトルtoボトル」という取り組みを開始しました。石油由来の原料からペットボトルを作る場合と比較してCO2排出削減にも繋がり、より環境にやさしいリサイクルといえます。
スチール缶リサイクルによるエネルギー節約効果は約70%。鉄を一から作る場合、天然資源を掘り起こすところから始めなければなりません。スチール缶から鉄をつくる場合は、集めるだけでOKです。スチール缶リサイクルによる二酸化炭素排出量削減効果は約30%です。さらにスチール缶は鉄鉱石から作るよりもわずか30%のエネルギーで資源再生する事が出来る。リサイクル率も94%と、高い水準を維持しております。
ガラスびんには、繰り返し資源として使える「リターナブルびん」(ビールびん・一升びん、牛乳びんなど)と、使い捨ての「ワンウェイびん」(調味料びん、薬品、ドリンクびん、清酒など)を回収して、「ガラスびん原料(カレット)」として再利用するものがあります。クレス名古屋では、回収に始まり、異物除去、びんの色を分別して工場でリサイクル化を行います。
PET、缶に残っていた飲み残し液はすべて回収し、一次・二次発酵を経て、有機物を多く含んだ土壌「クレスの森肥」として再利用しております。回収に使用するビニール袋もリサイクルし、パレット原料にしたり、サーマルリサイクルとして活用しております。